



株式会社大林組 技術研究所

The brænch(ザ・ブレンチ)
株式会社大林組 技術研究所が開発した、炭素鋼およびステンレス鋼を造形可能な金属3Dプリンターと、株式会社DigitalArchiの大型プラスチック3Dプリンターによる協業プロジェクトが実現しました。
本プロジェクトにおいてDigitalArchiは、ベンチの座面および花弁状に広がる屋根部材の製作を担当し、ロボットアーム式の大型プラスチック3Dプリンターを用いて造形を行いました。
一般的な材料押し出し方式の3Dプリントでは、造形開始時に底面を平坦かつ滑らかに整える必要があります。しかし、大型造形や有機的な形状においては、この制約がデザインの自由度を大きく制限する要因となっていました。
本プロジェクトでは、以下の2つの技術を組み合わせることで、この課題を解消しています。
- CNCによる三次元切削土台の活用
造形位置に合わせてCNC加工により三次元形状の土台を作成し、その上からプリントを開始。底面を平坦に整える工程を不要とし、複雑な曲面上に最初の層を直接密着させることを可能にしました。 - ロボットアームのヘッド角度制御を組み込んだ NonPlanar スライス
多軸制御の特性を活かし、各層でノズル角度を制御する独自の NonPlanar スライス手法を構築。ノズルを傾けながら曲面に沿って積層することで、平滑なスタート面を設けずに造形を開始できます。
これらの技術を組み合わせることで、「最初の層は平坦であるべき」という従来の前提を取り払い、有機的かつ立体的な形状を起点とした造形を実現しました。全層にわたって平坦性に縛られない、新しい大型3Dプリント手法の実証事例の一つとなっています
動画(Youtube):樹木の枝から着想を得た大型3Dプリントベンチ『ザ・ブレンチ』
動画(Youtube 大林組公式チャンネル):The Brænch | 3D printing with steel
プレスリリース(株式会社大林組):金属3Dプリンターを活用した大型モックアップを製造

